「終わらなかった世界のために」あらすじ

1999年の7月、恐怖の大王が空からやってきて世界は滅亡するだろう

ノストラダムスの大予言に社会全体が漠然とした不安を抱いていた、1999年の7月13日、17歳の美少女、濱根未夏 (はまね みか)が、まるで神隠しにでもあったかのように忽然と姿を消した。

女子高生の謎めいた失踪事件は未夏の華やかな容姿も相まって大きく報道されるが、事件は未解決のままに風化してしまう。

生徒会の仲間でもあった同級生5人は急にいなくなった未夏への思いを様々に残しながら、8年後の2007年、再会を果たす。

ちょうどある報道番組に「濱根未夏さんは同級生に殺されました」という匿名の手紙が届き、未夏の姉・濱根未春(はまね みはる)を巻き込み、再び事件が騒がれ始めた矢先だった。

その報道番組を目にしたフリーライターの久我巽(くが たつみ)は失踪事件を再調査したいと未夏の幼馴染みである蒔田諒志(まきた りょうじ)の元へ助手の望月(もちづき)を伴って訪ねてくる。

同級生達と姉の未春は一風変わった久我の登場と申し出に戸惑うが、未夏を見つけ出したいという強い思いに感化され、事件の再調査を始める。

それぞれが人生の岐路に立ち、もう一度思い返す、1999年のあの日。

濱根未夏には一体何が起きたのか?

8年前には秘められていた、友人たちや家族の真実の記憶を繋げていくことで次第に暴かれていく、予想もしなかった失踪事件の、驚くべき真相とは…??? 

大切な人を想い、真摯にひたむきに生きる若者たちの姿を軸に描かれた、本格長編ミステリー。

「終わらなかった世界のために」主要人物相関図